ねぇ、あの空に浮かんでるわたあめみたいな雲の上って、どんな感じなの?
パイロットは答えあぐねた。自分の語彙力で、十分な回答を出来るだろうかと、一度開いた口を閉ざした。
ねえ、パイロット!あんたはよく行っているんでしょ?あそこへ。教えてよ!わたし、知りたいの。
パイロットは、このうるさい子猫の口に手をやり黙らせた。そしてあごをクイっと上げて子猫の目をじっと見つめた。
俺が知ってんのは、子猫があそこに行きたいってことと、あそこに行く方法だけだ。答えを知りたきゃ自分で行って確かめな。
決めてきたパイロットの鼻に子猫は噛みつき、両二の腕に爪を立てて抱きついた。
連れてけー!
パイロットはやれやれと言っては子猫を抱え上げ、頭の上に乗せた。
まぁそこでくつろいでなさいな。
あたりから風が舞い上がった。大きな揺れもなく、うるさくもない。不思議な空間の時間が子猫を包んだ。
次の瞬間、子猫はあのわたあめの上にいた。
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