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僕は君たちの少しめんどくさい当たり前になりたい

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綺麗な花よりもその土台にある茎や葉っぱが好き。

みんなを颯爽と抜き去って走る彼女よりも、彼女が履いている靴の裏の素材が気になる。

おしゃれでスタイル抜群でかっこいい彼よりも、2日間お風呂に入れずボロボロになった時の彼の方に魅力を感じる。

みんな僕のことを変わり者、変なやつって言う。

でも僕にとって僕は普通なんだよ。

それに僕みたいな子も結構たくさんいるのを知ってるよ。

足の速い彼女はこっそり好きな子とおんなじ香水を調べて使ってるし、かっこい彼はそこら中の犬のお尻に顔を埋めるのが好き。

彼らと一緒にいる時、僕はそんな彼らのことを知ると嬉しいよ。

彼女が嬉しそうに好きな子が新しい香水に変えたから私も後をつけて匂い嗅いで香水を特定したって言う話を聞いたし、彼がついに授業中に粘土で犬を作ってお尻に顔を埋めたのを隣で笑ったよ。

僕は君たちのそんなとこが好きだよ。

だから、いや、だからじゃないけど、君たちも僕のそんな感じの変なとこを受け入れてくれると嬉しいな。

理解してくれなくていいから。

トイレや更衣室に入る時困ってしまうのも、君たちの制服とは違う服を着ているのも、授業には集中できなくて植物のことばっかり考えちゃうのも、コーラやお茶が飲めないのも、それくらいだからさ。

これまで通り僕は君たちの友達だよ。少しめんどくさいやつってだけだから。

僕は君たちの中に当たり前にいたいんだ。

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